辨太郎日誌

知財メインです

中国の白酒と日本の白酒

中国から商標出願の依頼をもらった.

簡体字の扱いに苦労はするものの、他の国に比べれば遥かにやりやすい.

 

指示書のなかに、「白酒」と書かれていたが、そのまま書いたら全く違う商品になってしまう.

日本にも白酒という商品があり、それは中国のそれとは違うこと、中国の白酒は蒸留酒の方がいいのではないかというコメントを返しておいたのだが、最終指示には、依然として白酒と書かれている.

単なるミスなのか、もしかしたらどうしても「白酒」を指定したいのかもしれない.

再びコメントを返したが、もし後者だと「中国の白酒」という記述がいいのかもしれない.

 

日本から中国へ出願するときも同じ問題が起こっていると思うのだが、担当者が気づかなければそれまで.

 

最近は改善されているようだが、日本から中国へ出願した特許明細書の翻訳が滅茶苦茶ということを聞く.

英文の参考明細書を送ってはいるが、中国語のチェックができず、登録になっていざ何かをしようとしたときに初めて中文の滅茶苦茶に気づくのだという.

 

何かアクションを起こさなければ滅茶苦茶な中文の特許に気づくこともなく、そのような特許に登録料を払って権利を維持しているのかもしれない.