ペンケースを買い替えてみた.
いま使っているモノが壊れたわけではなく、ただ単にデザインに惚れたというのが理由.
ペンケースという機能を満たすための形状はほぼ決め打ちされているから、結果としてどれも同じようなデザインにならざるを得ない.
開口部をファスナーで封じるボックス型が一般的.
これはこれでいいのだが、ファスナーという道具を使わないロール型のペンケースが好きということもあり、今回買ったものもロール型.
ロール型のペンケースと言えば、内部のポケットにペンを収容するタイプが典型的な構造.
ボックス型のように収容部をきっちりと区画し難いでから、巻いたときにペンが落ちないようにポケットにペンを収容せざるを得ない.
ところが、このペンケース、内部はボックス型のペンケースと同じような収納空間が設けられている.
両側の仕切りと下端とで収納空間を形成.
この状態で巻くと上端が被さって見事ペンを零さずに収納できるという構造.
革製品の品質といえば、なめしやコバ仕上げなど細部の作り込みで評価されるのが一般的.
ノーブランドでは差別化が難しく、結局、商標を付けて差別化をしているというのがほとんどだろう.
穿った見方をすれば、商標があるかないかの違いだけで品質自体はどれも高いレベルにあるということになる.
今回買ったペンケースは、従来基準の品質に問題はないのは当然、その構造で差別化したという知財のお手本のような製品.
一体どんな人が創ったのだろうと思い調べてみると、どうやら建築士の設計らしい.
道理で計算尽くされた構造なわけである.
当然、意匠登録もあるのだろうと思い調べてみたが、それは見つけられなかった.
エムピウというブランド名であることをあとで知ったのだが、エムピウ製品の旗艦製品は財布らしい.
財布もなかなか計算し尽くされた設計だが、想定年齢から外れているように思うのでそちらは眺めるだけにしておく.