辨太郎日誌

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「ゆっくり茶番劇」問題を外国人に説明できない

商標問題として炎上している「ゆっくり茶番劇」

外国人に説明しようとしたのだが問題の本質がつかめずにいる.

商標問題と言うが、別に商標法に違反しているわけではない.

皆がいうように、なんとなくヤバいという感覚はあるが、その感覚を外国人が持ち合わせているとは限らない.

法律上の問題点や契約上の問題点があるのかについても検索してみたが、問題点を具体的に指摘しているものは見つからない.

契約上問題があるという指摘を見つけたが、具体的にどの条項に反するのかというレベルではなく、違反するとすればこの条項だろうというレベルである.

 

同じ時期に発生した誤送金問題は、逮捕されるに至っており、逮捕理由は、電子計算機使用詐欺.

こちらは民事上も刑事上もルール違反であることが分かりやすい.

 

「ゆっくり茶番劇」はモラルの問題だ、という指摘があるが、外国人に「モラル」の問題と説明しても理解されるわけがない.

まず「モラル」を説明してみて、その「モラル」の感覚が外国人と一致しているならよいが、一致しない場合は、どうやって理解してもらえば良いのだろうか.

 

「ゆっくり茶番劇」の当事者がもしも外国人だったら、ここまで炎上しただろうか.

中国で日本のネーミングが商標登録されてしまうことについて、モラルがない、という理由で攻めていたが、それと同じことなのか.

中国の代理人いわく、中国にはいろんな人がいるけど、別に法律に違反しているわけではない.

とても簡単な説明である.

日本でこの説明をすると、「法律に違反していないなら何をしても良いのか!!」、という反論がくる.