辨太郎日誌

特許・商標・意匠・著作権などなど知財を絡めて

短文投稿のトレーニングを始める

目的もなく適当なつぶやきではフォロワーもつかず、かと言って気の利いたつぶやきもできず鳴かず飛ばずのTwitter.

せっかくつぶやくなら、ということで短文トレーニングを始めることにした.

140字で起承転結は無理としても、言葉を選んで言いたいことを伝えるためのトレーニングである.

文字制限がないブログと違って、言葉を選び、何を書いて何を書かないかを吟味しなければならないTwitterは文章にキレ味をもたせるためのトレーニングとしては最高のツール.

 

これまで文章術という本はいくつか読んではいるが、いずれも学術論文など長文を書くことを想定したもの.

そんなときにTwitterで紹介されていたのがコレ↓

 

いままで読んできた長文前提の文章術ではなく、文字どおり「3行で撃つ」ための文章術である.

 

紛いなりにも文章を書くことを生業にしているとはいえ、3行で撃つ文章を書くためには、言葉をただ並べるだけではすぐに字数制限に引っかかってしまう.

一言で10倍も100倍も表現できる表現が必要になるが、この文章術は特許明細書を書いているだけでは育たない.

もっとも技術論文として特許明細書では、三行で撃つような文章術は必要ないものの、例えば、依頼者とのメールにおいて、でしゃばり過ぎない奥床しい表現は美しい.

文章も年相応でありたい.

 

著者は新聞社出身という生粋のライター、指摘するところは琴線に触れること多数.

「琴線に触れる」というような常套句に対する苦言も呈していて、常套句を使いは猿真似以外の何物でもないとは言い得て妙.

ちょっと文章を固くしようと思ったときに常套句を持ち出せばいいと思っていたので、常套句猿真似の指摘は新鮮である.

 

日本語ネイティブだから日本語を書くことは簡単.

AIが文章を書く時代にあって、何をどのように書くのか.

短歌・俳句のような文章がその答えなのだろう.