大手パチンコメーカが廃業というニュースで思い出したことがある
20年ほど前のこと中京地区の特許事務所のクライアントを調べて驚いたのが
パチンコがやたらと多いことだった
しかも年間出願件数がやたらと多い
特許といえば半導体や通信という当時の日本が得意としていたものばかりを扱っていたこともあり、パチンコと特許がどうやって結びつくのかとても不思議だった
パチンコ特許はさらに1件あたりの手数料が高いということもあとから知った
名古屋の弁理士がいうには名古屋の特許事務所はパチンコで成り立っているのだそうだ
パチンコ特許が多い理由もあとから分かったのだけど
パテントプールのためだった
パチンコメーカが取得した特許を集めて管理会社で管理し
第三者の参入を阻止するためにライセンスを拒否した
風営法に適合するパチンコ台を作るためには権利者からのライセンスが必要不可欠だったようだ
それにしても、こういう特許の使い方を最初に考えた人
そのために既存のメーカが一致団結したこと
弁理士が入れ知恵したのか知らないけど、取るだけで活用できないことが多い特許を使ってので市場コントロールは見事
新規参入者を拒否するために特許権を行使するのは当たり前だけど
パテントプールという方法をとったのがまずかったのだろう
結局、独禁法違反の事件として有名になってしまった