辨太郎の「一日一歩」

一日一歩、前進する自分でありたい

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地方出身者が地方移住に思うこと

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当時、上海の在外邦人はニューヨークを抜いて断トツの一位だった。
駐在さんや企業家の他、さまざまな人たちが上海で暮らしていたのだが、その中でちょっと気になるのが感傷移住の人たち。


彼等彼女等は、日本での生活を断ち切り、上海に生活の拠点を移したのだが、かくいう自分も、当時は精神的に詰んでいたこともあって、仲間意識を感じていた。

英語圏以外の国で生活することのメリットは、言葉が全く耳に入ってこないこと、それによって完全に自分を外界から遮断させることができる。

もし、英語圏だったら、紛いなりにも最低限の英語教育を受けているので多少の英語耳ができあがっているから、完全に遮断されるという環境にはならない。
中国語という自分にとって未知な音だったからこそなせる環境である。

上海で生活する目的はそれぞれだが、この、外界と遮断されたい、という人が意外と多かった。


コミュニティを自分でコントロールできることが最大のメリットである。
つまり、一人になりたければ日本人コミュニティも含めて参加しなければよく、コミュニティに参加したければ自分で足を運べばよい。


この環境は日本にいては実現できない。


否応なしに何らかのコミュニティに強制参加させられているし、無駄な情報が言語として耳に入ってきてしまう。

地方移住が注目されているけど、もし都会でのコミュニティ障害から逃げるためだったら、地方はもっと過酷である。

精神的に詰んでいたあの当時、数ヶ月で回復できたのは、上海生活という絶好の環境に恵まれたお陰。


そういう意味で自分にとって上海は第二の故郷なのである。

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