弁理士田中の知財記

by 田中智雄

弁理士

静岡と福岡の弁理士数が同じというのは本当か

都道府県別の弁理士数が対比された結果を見ると、弁理士数や一人当たりの便利指数は静岡と福岡でほぼ同じらしい。 todo-ran.com 静岡県民からみて福岡が競合するとというのが正直信じられなかった。 福岡は20数年前に暮らしたことがある街で、当時の記憶に…

特許業界は世界的にデフレ

例のごとく昨晩チャットが入った. てっきり出願かと思っていたらOA対応だった. さて特許なら国内代理人のサポートがあるだろうと思い願書をみると、 代理人は弁理士ではなく、アルファベット名の外国人である. どうやら特許管理人のようだ. 外国人の特許管理…

弁理士に守秘義務が課されている理由を「ゆっくり茶番劇」事件から考えてみる

「ゆっくり茶番劇」事件で、弁理士として気になるのは、出願代理人弁理士が出した声明の内容. news.yahoo.co.jp 世間を騒がせるような事件に対して弁護士が声明を出すことは珍しくない. 一方、トラブルの当事者代理人になることが少ないこともあって、弁理士…

三度目の万年筆に挑戦

三度目の万年筆に挑戦しているところである. 一度目は、弁理士論文試験で使うためのもの. 二度目は、外国代理人のレターにサインするときに使うもの. 当時、論文試験に万年筆を使う受験生が少なくなかった. 理由は、字が綺麗に見えることだったと思う. 使う…

知的財産侵害物品差止めの報道発表

税関から差止め状況の報道発表がありました、という連絡をもらいました. www.mof.go.jp ここ数ヶ月、東京税関をはじめ、複数の税関から差止め申立てを代理した権利者の写真を使用したいという打診を受けていました. 差止めの申立て自体はすでに数年前から行…

登録証は電子交付にして欲しい

インドの代理人と登録証の扱いについて4週間もバトルが続きました. 事の発端は、インド宛EMSがストップしており、日本から登録証を手配する場合は、クーリエを利用するかパーセルを利用するかという選択になります. 昨今、クーリエの手数料も高騰しているた…

域外適用で模倣品を差止めるスゴ技

模倣品の個人輸入を取り締まるための改正案の予想は完全に外れました。 まだ改正法が発表されていないので推測の限りだが、おそらく間接侵害規定を変えることになるだろう。 「〜その商標が商標権者の許諾を受けて付されたものでないことを知りながら輸入す…

模倣品の個人輸入はモノを憎んで人を憎まず

これまで差止めの対象ではなかった個人輸入についても差止めの対象になってから、いままでは止まらなかった貨物が止まるようになってきています。 今回の法改正が施行されて、本当に「個人輸入」が止まるのかと懐疑的でしたが、実際に自分のところに届く認定…

45歳ではなくて50歳定年制にしておけば批判されなかったのかもしれません

サントリー社長の「45歳定年制」発言が波紋を呼んでいます。 会社に依存しない、という趣旨を表現するために、数字が小さすぎただけでの話で、 ここまで批判されるような内容ではありません。 役職定年を迎えた大先輩が語った一言がありました。 「こんな…

実態を知っているのだろうか今回の法改正

個人輸入の侵害擬制について、てっきり四法が対象になるのかとおもっていたのだが、なにやら商標のみが法改正の対象になるらしい。 個人輸入も侵害の対象に含めるということを知ったとき、一体、どのように法改正をするのかと期待を込めて帰趨を見守っていた…

米国ローファームの外注先インドの代理人

マイナーなトラブルというものはつきものなのだが、今回のトラブルはちょっと経験したことがないので書き留めて置くことにする。 インドの代理人からの手続きの依頼があったのだが、必要な書類をリクエストしても全く的を得ない。 何度かコレポンをしている…

アマゾンマーケットプレイスの模倣品対策

アマゾンのマーケットプレイスが始まってから、中国から商品が送られてくることが増えたなあと思う。 最近のEMSは、中国発送なら一週間もあれば日本に商品が到着することもあって、ますます中国発送に拍車をかけている。 そこで問題なのが、商標権侵害などの…

商標が機能しない日本酒

日本酒選びが難しいのは同じブランドにも関われず、製造年によって、同じ製造年でも桶によって、同じ桶でも店によって、味が変わってしまうところ。 水、米、空気、そして杜氏によって味が変わるのが日本酒。 商標には品質保証機能というものがあるのだが、…

優先権の回復という手続き

優先権を徒過した案件を対応しているのだが、どうも現地の反応が遅いというか鈍い。 優先権回復期間満了まで三週間を残して、ようやく出願指示がきた。 ただ出願指示があっただけで出願書類は未だに用意されていない。 日本の特許事務所の感覚だと、このスロ…

当事者が関与できない海外送金の中継手数料

しばらく新生銀行を利用して外国送金をしていたのだが、インボイスの数字を必ず着金させることができないことに納得ができなかった。 インボイスの額が、100だったとして、現地に100を着金させるには、中継銀行の手数料を予め加えて送金する必要がある…

紙の登録証は不要ではないか

今年になってから通関書類の電子化が義務付けられ、手書きのEMS帳票を制限することになった。 手書きを完全に拒否する国はいまのところ米国だが、いずれ多くの国が手書きはNGということになるだろう。 今回、台湾へ発送する登録証があり、さっそく帳票の電子…

ステーブルコインで決済できる日

中国の代理人から海外送金が拒絶されたというメールが届いた。 拒絶の理由は、請求書に事務所名に(普通合伙)がない、とのこと。 ここの事務所宛ての請求書は、中国駐在時代からの付き合いということもあって、請求書の名宛を漢字で表記していたのだが、そ…

どこで書こうか

しばらくnoteで書いていた、というよりブログ記事をリライトしていただけだが、新鮮さを感じなくなってきた。 noteのコンテンツはかなりレベルが高いので、それなりの内容を書かないといけないという気持ちがある一方、コンテンツの評価が気になるようになっ…