辨太郎日誌

特許・商標・意匠・著作権などなど知財を絡めて

古本の売買は中古車や中古不動産と何が違うのか

「古本の売り時」という番組がNHKで放映されたらしく、それに対して様々な意見がSNS上に飛び交っているようです。

www.j-cast.com

 

書籍の中古品売買は著作権に関する問題としてもよく話題になります。

そして、他の中古品と何が違うのか、著作物は特別に守られるべきだ、などという意見が出ます。

結局のところは、古本の売買だからと言って特別に扱われるわけではなく、他の中古品と同じという結論に落ち着きます。

著作権と古本問題をリンクさせると、どうしても話が複雑になってしまうのですが、SNS上のコメントの一つに、すごく純粋な疑問が上がっていました。

気持ちはわかるし作家の応援で新品を買うというのも理解できるけど、中古車とか中古不動産とかとどう違うのか自分は説明できないな

 

中古車や中古不動産と同列に扱われるのはけしからんという考えもあるでしょうが、行き着く疑問はこれです。

 

何回も使うものは手元においておきますが、それ以外のものは手元を離れます。

すべての書籍が手離れが良いというものではありませんが、推理小説を何度も読む人はいないでしょう。

 

書籍の扱いについては図書館もやり玉に挙げられています。

図書館や漫画喫茶みたいな所への新刊入荷についても、せめて発売二週間後とかにならんもんですかね

これは同感です。

専門書を揃えることに意義はあっても、発売間近の文芸書を、しかも大量に揃えているところもあって、これを著作者が見たら卒倒するだろうと思わざるを得ません。

 

書籍の扱いというのは、古本売買にしろ図書館問題にしろ、なにかスッキリしないモヤモヤが残ります。