思うところがあってMT車に代えてみた.
実に30年ぶりのMT車.
ディーラから無事に出庫できるかと心配したが、体はしっかり覚えていた.
いまのMT車は当時に比べればかなり楽になっている気がする.
当時のエンジン、低速トルクがないので半クラを長めにしていた記憶がある.
その点、いまのエンジンは低速トルクも十分なので、アイドリング回転程度でもクラッチをつなぐことができる.
アクセルとペダルの踏み間違い事故が連日のように報道されているのを見ながら、自分もいつそのような間違えを起こしてもおかしくないので決して人ごとではない.
クルマが好きではない人にとって、いまさらMTに乗り換えるなど非現実的な選択である.
実際に乗ってみると改めてATの簡単さを認識する.
しかし、どんなに安全装置を進歩させても、この究極のフェールセーフ設計は、最高の安全装置であることに間違いない.
人を守るはずの技術が人を殺める方向に進歩している自動車設計は、一度、振り出しに戻った方がいい.
いま自分でできる踏み間違い対策はMTに乗ることしかない.