辨太郎日誌

特許・商標・意匠・著作権などなど知財を絡めて

ホテルと特許事務所、大きいことが足枷

数十年ぶりのリゾートホテル.

前回、行ったのはバブルのとき.

そんな記憶を辿りながらホテルに到着.

 

当時は何も感じなかった違和感.

歳を取ったのが理由なのか.

でも、その理由の一つは施設が大きすぎることだろう.

 

規模に比べてスタッフがすくない.

接客頻度が低い.

到着からチェックインそして部屋へ案内するまでの導線がシームレスではない.

部屋の清掃やレストランも全て事前予約制.

レストランは満席などなど.

施設内を廻ってみると団体客が次から次へと訪問.

 

団体客を受け入れるとなると大量処理が必要だから接客もシンプルにして画一的にならざるを得ない.

ここに個人客が交じると、それ自体がイレギュラーになる.

 

何百もある客室を埋めるには団体客を受け入れるしかなく、それに合わせたオペレーションが敷かれる.

 

翻って今は個の時代.

求められる接客もバラバラで画一的に対応すればいいというわけではない.

 

むかしの大量消費の時代に合わせた施設が、いまの時代は足枷になっている.

われわれ特許業界も、むかしの大規模事務所がいまの時代にあっているかといえば、そんなことはない.

大規模事務所を維持していくには、大量依頼があって初めて成り立つが、特許出願のピークは年々減少.

そういえば、今の中国が出願バブル.

大きい特許事務所が育つ環境は、むかしの日本とそっくり.

 

ホテルに滞在しながら事務所の運営を考えていた.