弁理士に限らず即独をする人が一定数いる.
弁理士以外の事情はわからないので、弁理士の即独についてちょっと一言.
即独をしていない自分の意見は即独は不可能.
弁理士試験は実務家登用試験とはいうものの実務とはほぼ関係が試験である.
もっとも、ここで言う「実務」とは、期限管理やPCT・マドプロを使いこなすということではなく、特許明細書を書くということである.
日本語で文章を書くのだから簡単だろうと思っている人もいるが、そんな簡単に明細書が書けるようにはならない.
どんな人でも、もしその人が特許事務所に入れば、コテンパンに添削される.
特許実務は、発明者とのコミュニケーション、発明の特定、文章化に始まり、中間処理など、これらは試験で測ることができない.
そして、センスも影響し、これも試験では測ることができない.
それでも即独がいるのは一体どういうことか.
実体を知らないから恐れようがないのだろう.
そして即独を目指す弁理士だから、強靭なメンタルとハングリー精神も備えているのだろう.
自分は経験しなかった即独という生き方を尊敬したい.