辨太郎日誌

特許・商標・意匠・著作権などなど知財を絡めて

特許原簿も万能ではない

裁判所や税関、警告書を作成するときにも必要な大事な書類が特許原簿.

特許料を納付すれば、それが特許原簿にも反映されるはずなのですが、

特許原簿に反映されない状態が約一年続いています.

 

事情を知っている当事者はよいのですが、何も知らない第三者は困ります.

特許原簿を確認しても特許料の納付が記載されていないからです.

特許料が本当に納付されていないのかと言えば実は納付されている.

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ステータスを見ると年金納付書が2回提出されています.

その後、却下理由が通知され、10ヶ月近く経って却下処分がされています.

これだけを見ても一体何が起こっているのかさっぱりわかりません.

特許庁に確認してみたところ、最初の年金納付にミスがあると教えてくれました.

あとの年金納付は正しいのに、最初の納付手続きの処分が確定しないと、納付状況が原簿に反映されないという説明でした.

年金が納付されていても、原簿に反映されない状態が1年近く続く.

これはさすがにまずいと思います.

 

税関からは原簿を早く提出してくださいと督促され、その度に今回の説明を何度もしなければなりません.

本当に権利があるの?

疑われても仕方がありませんね.